取り組み・イベント2022.05.26
成果展覧会『acupuncture to ARITA – 有田内山地区での鍼治療-』開催
内山地区は、江戸期に起源する表通り沿いに有田焼を扱う商人や赤絵師の町家が立ち並び、裏通りに蔵元の屋敷や職人のための住宅があることに特徴がある。表通りは、昭和初期に佐世保への物資・兵員の輸送のために道路拡張されたが、裏通りは現在も車一台通れるかどかという昔ながらの路地が残っている。旧字図と現在の道路台帳を重ね合わせ昭和初期の道路拡幅による街並みの変化と、道路台帳と住宅地図を重ね合わせ裏通りの道路種別を把握し、内山地区の道の成り立ちを理解した上で、昭和初期の道路拡幅に伴う曳家・軒切りの影響を受けた明治・昭和初期に建てられた表通りの伝統的な建物の改修提案と、現在の接道条件から抽出した裏通りの再建築が難しい空き家・空き地を対象とした改修・新築提案を行った。いずれの提案も、各敷地内で完結せず、鍼治療のように敷地周辺や内山地区全体に波及する提案を心がけた。
有田町のギャラリー手塚にて大学院理工学研究科建築環境デザインコース修士2年・10名が有田町内山地区表通りの伝統的な建物の改修提案と、裏通りの空き家・空き地を対象とした改修・新築提案の図面や1/50模型を展示。ギャラリー1階で「たらればのARITA」と題し住民参加型ワークショップも開催しました。