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Project

根粒菌との共生を用いた薬用植物カンゾウの薬効成分の増産

公開日 2024.09.10最終更新 2024.09.10
簡単に
言うと?
薬用植物カンゾウを根粒菌と共生させると生長と薬効成分生産の両方が促進されます。その応用を目指します。
自治体佐賀県
実施部局農学部
研究代表者鈴木 章弘 教授
事業分類地域みらい創生プロジェクト(令和6年度)

研究概要

この研究では、実際の圃場でカンゾウを栽培する際に、私達が発見した「カンゾウと共生関係を結ぶことができる根粒菌」を用いた栽培技術がうまくいく条件を見つけます。

研究について

マメ科の薬用植物カンゾウは、グリチルリチン酸(GL)という薬効成分を根や地下茎で生産し、それがさまざまな薬理効果を示すため、約70%の漢方処方に配合されています。私達はこのカンゾウと共生関係を結ぶことができる根粒菌を獲得することに成功しました。さらにこの根粒菌と共生したカンゾウは、植物体の成長が促進されるだけでなく、GL生産も上昇することがわかりました。この研究では、実際の圃場でカンゾウを栽培する際に、根粒菌を用いた栽培技術がうまくいく条件を見つけます。

写真(一部)提供:佐賀県観光連盟