• 理工学部
Project

姿勢検知技術を応用した人の意図分析技術の研究開発

公開日 2024.08.28最終更新 2024.08.28
簡単に
言うと?
カメラに映った人の体の動きから、その人の意図を明らかにする技術を研究開発しています。
自治体嬉野市 / 吉野ヶ里町
実施部局理工学部
研究代表者中山 功一 准教授
事業分類地域みらい創生プロジェクト(令和5年度)

研究概要

観光地や観光施設などに設置されたカメラで取得した画像・動画から、人の動きや意図を推定/分析し、観光戦略の立案・振り返りを支援するステムの研究開発に取り組んでいます。

研究について

歩行者の下半身を撮影した映像に姿勢検知処理を行い、得られた結果を基に注目/非注目を判別する手法を提案しました。本手法の実現のため、YOLOv8での姿勢検知結果をパラメータとし、LSTMで二値分類を行うシステムを構築しました。従来の手法と異なり、歩行者の下半身のみの映像からも、対象物に対する注目/非注目を判定することができることを実験で確認しました。より高いフレームレートを設定して映像を取得することで写真のブレを抑制し、両足の境界を明確化することで判別の正解率を向上させることが期待できます。

※YOLO…物体検出のための深層学習アルゴリズム。画像を一度見るだけで物体を検出し、分類することが可能です。YOLOv8はYOLOシリーズの最新バージョンであり、精度と速度の面で最先端の性能を実現しています。

※LSTM…AIが機械学習を行うための仕組みであるニューラルネットワークの一種。入力された情報をもとに、機械学習モデルを構築することができます。

※二値分類…2つの事象のどちらに属するかを予測すること。

写真(一部)提供:佐賀県観光連盟