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Project

さがびよりへ複数のトビイロウンカ抵抗性遺伝子を導入した系統作出

公開日 2023.05.12最終更新 2023.07.10
簡単に
言うと?
稲の大敵! 害虫“トビイロウンカ”に強い遺伝子を品種の開発
自治体佐賀県
実施部局農学部
研究代表者藤田 大輔 准教授
事業分類戦略的支援に対する特定プロジェクト(令和2~3年度)
TSUNAGIプロジェクト(令和4年度)

研究概要

佐賀県産ブランド米の「さがびより」に複数の抵抗性遺伝子を導入し、イネの害虫「トビイロウンカ」の被害を受けにくい新たなブランド米の開発を目指します。

研究について

梅雨の時期に中国南部から日本へ飛来するイネの害虫「トビイロウンカ」は、水田で増殖して収穫前のイネを円形状に枯らす「坪枯れ」を引き起こします。この害虫の被害は西日本で多発しており、対策には農薬が使用されます。しかしながら、近年、農薬が効きにくいトビイロウンカが発生して問題となっています。
一方、南アジアや野生のイネはトビイロウンカの増殖を抑える遺伝子(抵抗性遺伝子)を持っていることが報告されています。そこでトビイロウンカによる坪枯れの被害を減らすため、2018年から佐賀県農業研究センターと共同でさがびよりへの抵抗性遺伝子の導入を進めています。複数の抵抗性遺伝子等を持つ新品種の開発・育成に向け研究を進め、新たなブランド米の開発を目指します。

写真(一部)提供:佐賀県観光連盟