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Project

干物を利用した次世代型バイオ製造システムの開発

公開日 2023.07.24最終更新 2023.07.24
簡単に
言うと?
佐賀からタンパク質の新たな生産技術を発信し、世界中の栄養不足を克服
自治体佐賀県
実施部局医学部
研究代表者青木 茂久 教授
事業分類TSUNAGIプロジェクト(令和4年度)

研究概要

世界的な食糧危機(タンパク質不足)が懸念される中、魚の「干物」に着目。高品質なタンパク質を安価に製造する、革新的なタンパク質方法の確立を目指します。

現在、自然災害による農作物の不作や環境汚染による生物資源の枯渇などから、深刻な食糧危機(タンパク質不足)が懸念されています。本研究では、タンパク質を安定生産する革新的な細胞培養方法、「バイオ製造システム」の確立を目指します。従来の大量細胞培養法では高額な生体由来ポリマーや、プラスチック素材を用いるため、食料としての大量生産には、コスト面と安全面(可食性)から実現が難しいとされてきました。私達は、世界中で安価に入手できる魚の「干物」に着目しました。干物には多量の膠原線維が含まれており、いわばポリマーの乾燥体です。これをヒントに、干物を用いて効率よく多量のタンパク質を生産する「バイオ製造システム」を着想しました。本研究は、安価に多量の蛋白質を安定して供給することで世界中の栄養不足を解消する、佐賀県発の未来技術です。

 

写真(一部)提供:佐賀県観光連盟