• 理工学部
Project

宇宙向けダイヤモンド半導体の開発に関する研究

公開日 2023.05.24最終更新 2023.07.10
簡単に
言うと?
佐賀大学が開発した世界最高の「ダイヤモンド半導体」で宇宙計画が加速
自治体佐賀県
実施部局理工学部
研究代表者嘉数 誠 教授
事業分類TSUNAGIプロジェクト(令和4年度)

研究概要

ダイヤモンド半導体パワーデバイスの実用化を目指します。

研究について

ダイヤモンドは究極の半導体素材といわれ、20年以上前から世界中で研究が続けられていました。しかし長い間、4mm角の寸法までしか作れず、実用化は難しいとされてきました。それを2021年に佐賀大学の嘉数研究室は直径が1インチ(約2.5cm)の高純度ダイヤモンドウェハ(半導体材料を薄い円盤状に加工したもの)を企業と共同開発し、そのウェハ上に大電力向けのダイヤモンド半導体デバイスを作製。世界トップレベルの論文誌にいち早く掲載されました。2022年には直径2インチ(約5cm)のダイヤモンドウェハの量産技術を開発、2023年にはダイヤモンドのパワー半導体の電子回路の開発に世界で初めて成功。ダイヤモンドは宇宙空間の宇宙線にも最も耐性があるため、半導体デバイスの宇宙応用にも期待が寄せられており、早期の実用化と製品化を目指しています。

写真(一部)提供:佐賀県観光連盟