肥前浜宿の歴史的町並みの保存活用に関わる建築設計とICT活用型まちづくり研究

研究について

伝統的な建物が多く残る鹿島市肥前浜宿を中心に、歴史的町並みにおける①近未来の課題、②現実起こりうる課題、③現実課題に対する研究を行っています。①は、深層学習（※）を用いた現代的な景観認識の方法を創出することに取り組んでいます。②は、災害に脆弱な歴史的町並みの防災デザインについて研究します。地理情報システムや歩行分析ソフト等を用いて肥前浜宿の災害危険性や避難のあり方等を明らかにし、地域住民の方々と議論して、歴史的町並みにおける災害への備えを検討します。③は、鹿島市における伝統的建造物等の保存修理および新築・増改築物件について、計画提案、設計や監修等に取り組んでいます。そして、空き家等に対する住民等の利活用意向調査、町並みや伝統的建造物の特質に関する調査の結果から、町並みの将来構想策定を行います。

※深層学習（ディープラーニング）とは、コンピュータにさまざまなデータ処理方法をインプットする機械学習の一種。データを多層的に分析し、その背景にあるルールやパターンまで学習する方法で、自動運転車の開発など幅広い分野で応用されています。