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陶磁器製造工場のカーボンニュートラルを目指し廃熱などを利用したORC発電システムの研究

公開日 2023.05.23最終更新 2023.07.10
簡単に
言うと?
陶磁器の焼成で出る熱エネルギーをクリーンな電力へ
自治体佐賀県
実施部局その他(海洋エネルギー研究所)
研究代表者池上 康之 教授
事業分類TSUNAGIプロジェクト(令和4年度)

研究概要

陶磁器焼成の際に排出される高温の熱エネルギーを利用して発電する小型発電システムを研究しています。

研究について

陶磁器・セラミック製品は、製造の際に1200度以上の高温で半日以上焼成されています。焼成時は熱エネルギーを排出しており、この廃熱が陶磁器製造工場のカーボンニュートラル実現において、一つの課題となっています。佐賀大学では、この廃熱を温熱源とし、冷却源には付近の河川を活用した新しいORC発電システム(※)を早稲田大学と共同で開発しました。小規模熱源を対象とした5kwクラスの発電装置で、冷却に河川を利用しコストも削減。現在実用化を目指し、研究を行っています。これにより地域に分散する小規模熱源の有効活用、クリーンエネルギーの推進と地域経済の活性化への貢献が期待できます。

※ORC(Organic Rankine Cycle)発電システムとは、発電方式の一種。発電所などで一般的に使われる水ではなく、有機物を作動媒体として蒸気を発生させ、タービンを回すシステムです。

写真(一部)提供:佐賀県観光連盟