• 経済学部
Project

県内ひとり親家庭の就職者数が伸び悩む要因分析

公開日 2023.05.23最終更新 2023.07.10
簡単に
言うと?
定量分析とヒアリングから、ひとり親家庭の母親の就業へ向けて政策を提言
自治体佐賀県
実施部局経済学部
研究代表者平部 康子 教授
事業分類TSUNAGIプロジェクト(令和4年度)

研究概要

県内のひとり親家庭の母親に正社員就業をあきらめさせている諸要因や、正社員就業を希望する理由、またひとり親家庭の母親と他の女性が抱える就業問題の差異、就業と自立に向けて奮闘した事例などを調査し、要因分析を行います。

研究について

本研究では、ひとり親家庭の母親の低い就業率の要因を定量分析とヒアリングの2つの面から明らかにし、ひとり親家庭の母親への就業支援について政策的提言を行いました。
正規雇用就業を諦めさせる要因には、ひとり親家庭の母親自身の年齢、学校教育年数、健康状態、末子の年齢などが挙げられます。今後は、「育児制約」の緩和、専門資格取得への奨励・支援、高年齢の母親に対する支援、制度の周知・広報などが必要です。さらに個別ヒアリングから、障害児への個別対応の不足、長引く離婚手続きからみなし対応の必要性など分かりました。新たな制度を知らせる際は即時性・具体性を高め、民間機関団体の活用も提案しています。

写真(一部)提供:佐賀県観光連盟