• 理工学部
Project

「武雄市気候変動対応モデル都市構想」策定に向けた治水とまちづくりの連携強化に関する研究

公開日 2025.10.14最終更新 2025.10.14
簡単に
言うと?
水害が多発する武雄市で治水やまちづくりを行政・住民・大学が共に考え問題解決に繋げる仕組みを創ります。
自治体武雄市
実施部局理工学部
研究代表者大串 浩一郎 教授
事業分類地域みらい創生プロジェクト(令和5年度)
このプロジェクトは終了しています

研究概要

令和3年度から我が国では「流域治水」が始まりましたが、その具体策は地域で異なり、未だ発展途上の段階です。しかし、令和元年・3年と立て続けに水害を経験した武雄市では、今後の気候変動への対応も含め、その解決が喫緊の課題となっています。本研究では、「気候変動対応モデル都市構想」策定のための具体的検討を行い、安心して住み続けられるまちづくりのイメージを構築します。

研究について

 武雄市の3地区(北方町、朝日町、橘町)にてそれぞれ、まちづくり協議会と連携し、地域治水ワークショップを11月に開催しました。それぞれの地区から多くの参加があり、地域における災害リスク情報の把握、共有、防災につながる手立てなどについて参加者ら自身が考え、意見交換を行うことで非常に有意義な時間となりました。なお、本ワークショップは、次年度以降もそれぞれの地区で継続していきます。また、それぞれの地区のワークショップには、オブザーバーとして、国(武雄河川事務所)、県(河川砂防課、土木事務所)、市(武雄市治水対策課)や他地区の自治防災組織代表者らも参加し、非常に活発な意見交換を行いました。
 それから、今後の気候変動による災害外力増大を想定するため、d4PDF(地球温暖化対策に資するアンサンブル気候予測データベース)を用いて当該地区の災害外力の増大に対応した対策を検討するための洪水氾濫シミュレーションを実施し、得られた結果も踏まえ、武雄市立地適正化計画との関連でも検討を行いました。その結果、立地適正化計画における誘導区域は防災上問題がないことを確認でました。
 これから具体的な特定都市河川の施策が進められ、流域治水の実践がなされる予定ですが、引き続き住民との密接な情報共有により実効性のある施策に繋げられるような取り組みが求められています。したがって、本プロジェクトで実施した地域治水ワークショップは令和6年度以降も継続して実施し、行政、住民と大学が連携して有機的な意見交換・情報共有を行っていきたいと考えています。今後、治水対策として行政が行っていく施策と歩調を合わせながら、住民自身が考える自助・共助の効果的な向上に繋がる取り組みにしていきます。また、地域における民間企業の参画により産官学民での連携が将来的には望ましいと考えられるため、武雄市、佐賀県や国とも相談しながらそのことも検討していきたいと考えています。

写真(一部)提供:佐賀県観光連盟