ブックタイトル佐大_産学・地域連携機構vol_6

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概要

佐大_産学・地域連携機構vol_6

4.各種研修会 佐賀県内の医療、福祉、教育等の専門機関で、トリプルPの理論や方法を伝える研修会を開催した。虐待予防につなげるために、子育て中の親をサポートする母子保健推進員を対象としたり、児童養護施設の職員を対象としたりする研修も行った。【成果等】 参加者の感想をみると、子どもに関心をもつこと、穏やかに対応することの大切さを学び、家庭に持ち帰っていた。グループワークでは、子育てについて学び、励まし共感し合う仲間ができることによって、表情や会話が前向きに明るくなっていく様子がみられた。事後アンケートでは、「よく子どもを褒めましょうと助言されるが、『描写的に褒める』というスキルで助言されると、子育てに戸惑っている親には効果的だった。」「前向きな表現で子育てに臨むことを学び、否定的な言葉を子どもに向けている現実に気づかされた。」等の感想があった。 6者協定事業としての協働開催による第一の成果は、県内各地でセミナーやグループワークを開催できたことである。佐賀市を拠点としている前向き子育て佐賀と佐賀大学との2者では、遠方の会場予約及び参加者募集等が困難であるが、市と協働することによって効率よく事業を進めることができた。また第二の成果として、市の保健師が事業に携わることによって、参加者のフォローアップが継続的に可能となった点を挙げることができる。しかしながら協働開催の場合、担当課ごとに対象者が限定されてしまったり、市内の居住者のみ対象であったり、平日のみ開催となったりするデメリットもある。引き続き、より多くの市町へ働きかけて、本事業の普及と発展に努めたいと考えている。セミナー開催時の様子子どもの行動を促すために参加者が作成した表─ 46 ─2.活動状況 (4)佐賀県における産学官包括連携協定(通称:6者協定)事業