ブックタイトル佐大_産学・地域連携機構vol_6

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概要

佐大_産学・地域連携機構vol_6

【事業の概要】 トリプルP(Positive Parenting Program;前向き子育てプログラム)は、子どもの行動や情緒に関する問題の予防と治療を目的として、良好な親子関係を築く方法や、適切な行動を促す方法等を学ぶものである。虐待予防としての有効性も国内外で報告されている。本事業では、トリプルPの普及によって子育て環境が一層充実することを願って、セミナーやグループワーク等を開催している。平成21年度より、佐賀大学を中心として、佐賀県、佐賀市、伊万里市、唐津市、武雄市、小城市、神埼市、鳥栖市と協働しながら取り組みを進めてきた。活動についてはFacebookでも紹介している。<https://m.facebook.com/triplep.saga/(2018/2/15アクセス)>【第Ⅲ期(平成27年度?29年度)の取組】1.セミナー 子育てに関わる様々な方を対象として、各年1?2ヵ所でセミナーを開催した。市の保健師の協力を得て、アバンセ(佐賀市)、ほほえみ館(佐賀市)、伊万里市民センター(伊万里市)、桜楽館(小城市)を会場とした。3年間で100名を超える保護者、学校園の先生、施設職員等に子育てスキルを伝えた。2.グループワーク 佐賀県総合福祉センター、佐賀市障がい福祉課、伊万里市健康づくり課、小城市健康増進課と協働して、就学前から小学生までの子どもをもつすべての親、または発達障害のある子どもの親を対象とするグループワークや個別ワークを開催した。民間の小児科病院やこども園の協力を得て、会場を借用したり、利用者の参加を促したりする連携にも取り組んだ。グループワークは3年間で12クール開催し、約80名が参加した。母親の参加が多かったが、父親のみ、あるいは夫婦での参加もあった。前向き子育てについてテキストとDVDを使って伝え、効果的な行動の褒め方や声かけの仕方を家庭で実践するよう促した。3.研究会 平成27年6月6日(土)?7日(日)に第1回トリプルPジャパン研究会(佐賀大会)を開催した。全国からトリプルPファシリテータや事業に関心のある方、約40名が参加した。行政、医療機関、民間等で実践されている取り組み事例や介入効果の報告があり、情報交換の場としても貴重な機会となった。グループワーク教材Ⅳ.地域医療及び福祉の向上事業名:⑮前向き子育てプログラム「トリプルP」事業責任者:大学院学校教育学研究科 日野 久美子─ 45 ─2.活動状況 (4)佐賀県における産学官包括連携協定(通称:6者協定)事業