ブックタイトル佐大_産学・地域連携機構vol_5_電子ブック

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佐大_産学・地域連携機構vol_5_電子ブック

事業名: 有明海のワイズユースに関する教育研究事業責任者: 低平地沿岸海域研究センター 速水祐一【事業のあらまし】有明海は、地域住民に豊かな水産物や独特な生態系といった海の恵みを与える一方で、解決が求められる多くの課題を抱えている。本事業は、地域から解決を求められている有明海に関連した諸課題を地域諸機関が共同で研究するとともに、有明海の魅力を次世代に伝承するための幅広い教育・啓発活動を実施するものである。【平成28年度の取組】本事業では、NPO法人有明海再生機構・佐賀県と連携して、有明海再生方策検討事業として、有明海湾奥部における生物生態系調査とそれによる諌早湾潮受堤防排水門の中長期開門効果の検証、サルボウを利用した環境改善に関する研究を実施している。本年度は、潮受堤排水門開門が実施された場合の水質・底質・底生動物のモニタリング調査の継続実施、サルボウの動態把握のための幼生供給と着底との関連について調査した。前者では依然として有明海奥部の底生生態系は疲弊した状態にあること、後者では幼生供給は十分だが、年により出現タイミングが大きく異なるために貧酸素水塊への暴露の程度の差が生じ、これが着底の成否に影響する一因であることが示唆された。本事業のもう1つの目的である教育・啓発活動としては、昨年度に引き続いて、「市民の科学講座~有明海学」を、7月~1月の間で6回にわたって開催した。本講座の初回は、「Enjoy!有明海・玄海~体験しよう2つの海in 鹿島」の中で実施し、様々な体験イベントと合わせて行うことで、多くの市民に対して有明海の魅力を伝えることができた。3月5日には、「有明海ラムサール条約湿地交流会」をテーマとして、第5回「まえうみを考えるシンポジウム」を開催する。本シンポジウムでは、有明海にある3つのラムサール条約登録湿地で調査を行っている方々を集め、情報を交換すると共に今後どのようにワイズ・ユースを図っていくのか議論する。地域振興及び産業振興「Enjoy 有明海・玄海」の体験講座の様子地域振興及び産業振興有明海北西域マクロベントス密度の推移1989 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016010002000300040005000Year個体数m2Ⅱ.地域振興及び産業振興事業名:⑦有明海のワイズユースに関する教育研究事業責任者:低平地沿岸海域研究センター 速水 祐一─ 24 ─2.活動状況 (5)佐賀県における産学官包括連携協定(通称:6者協定)事業