2019年11月30日(土)佐賀大学学生ベンチャービジネスプランコンテストを開催しました。
今回は佐賀県内の大学・短大生を対象として、ビジネスプランを募集し、16件の応募がありました。
応募16件中書類審査を勝ち抜いた6件が本選へと進出し、当日は6チームの皆さんがプレゼンテーションを行い、プランの市場性や実現可能性などの項目を競いました。
まず、主催者を代表して、実行委員長・佐賀大学理事の寺本憲功より挨拶がありました。
審査委員紹介を経て、早速、各チームのプレゼンテーション開始となりました。今回は発表時間10分、質疑応答10分を設定し、各発表者は限られた持ち時間の中で緊張しながらも元気良く自らのプランの良さをPRし、また、審査委員からの難しい質問にも精一杯答えていました。
本選に進んだ各プレゼンテーションの概要は以下の通りです。
1 事業名「⼩学⽣向け ボードゲーム教室」
代表者: 佐賀⼤学 経済学部 経営学科 ⼸場 圭悟さん
小学生を対象とし、ボードゲームを使って思考力等を養う教育サービス事業について発表がありました。
ボードゲームで遊んだ自身の楽しかった体験を基にし、コンピュータゲームでは難しい思考力やコミュニケーション力の養成について子供さんの成長を助けたいという教育への熱い想いを語って下さいました。
2 事業名「サイクルサイクリング」
代表者:佐賀大学理工学部電気電子工学科 上田 晃太さん
共同発表者:同上 松本 陵太郎さん
全国の大学で問題となっているキャンパス内の放置自転車を利活用したレンタルサイクル事業について発表がありました。
学内プロジェクトにて、不要となった自転車のメンテナンス作業にも既にボランティアで取り組んでおられるとのことで、放置自転車問題の解決に向けた想いをデータも交え説得力を持って語って下さいました。
3 事業名「走る広告~小さなお店にもスポットを~佐賀の人と人との架け橋に」
代表者:佐賀大学 農学部 応用生物科学科 三浦祐輝さん
レンタカーのボンネットや側面スペースに企業名等のステッカーを貼る広告事業について発表がありました。
レンタカーの側面という意外な空きスペースに着目した理由や、小さなお店でも気軽に且つ効果的に広告を出せるようにすることで、地域の活性化につなげたいとする意欲的な想いを語って下さいました。
4 事業名「マインドフルネスアプリ ポイ」
代表者:佐賀大学 経済学部 経営学科 岡澤隆佑さん
近年、心の健康をケアする手法として世界的に注目されているマインドフルネスを普及させるためのスマホアプリを用いた事業について発表がありました。
自身の友人が、精神的に病んでしまった体験談等を基に、心の健康を維持することの大切さとマインドフルネスを用いたアプリ開発によって人々のメンタルヘルスに貢献したいという強い想いを語って下さいました。
5事業名「人のドラマからなる コミュニティづくりを!~地域の人やコミュニティの支援や協力を円滑に循環させるエコシステム~」
代表者:佐賀大学 芸術地域デザイン学部 芸術地域デザイン学科 相崎美優さん
地域の人それぞれが持つ”ストーリー”に応じて人と人とのマッチングを促進し地域の活性化を目指す事業について発表がありました。
自身が行っている日頃の地域活動での実体験を基に、地域の人と人とをよりよく結び付けることで、新しい取組の促進や地域活性化につなげたいとする想いを、紅一点明るく語って下さいました。
会場審査では最も高い評価を得ました。
6 事業名「座圧軽減装具:フワットの開発と販売」
代表者:佐賀大学 理工学部 機械システム工学科 山城佑太さん
お腹周りに装着し、座った時の座圧を軽減することで腰痛を改善する器具の開発と販売に係る事業について発表がありました。
先生が腰痛に苦しむ姿が開発の契機となったとのことで、本装具のふるさと納税の返礼品としての活用や、次の新製品開発計画なども交えながら、より多くの腰痛に苦しむ人に使って欲しいという、大きな視点で語って下さいました。
審査委員12名の方々からも市場性や提供したいサービスの詳細、事業リスク等に関するたくさんの質問があり、中には答えるのが難しい質問もありましたが、いずれの質問の中にも学生へ向けての様々な前向きなアドバイスが含まれており、非常に有意義な質疑応答の時間となったことが窺われました。
審査結果は以下の通りとなりました。
グランプリ:
事業名「座圧軽減装具:フワットの開発と販売」
代表者:佐賀大学 理工学部 機械システム工学科 山城佑太さん
準グランプリ:
事業名「マインドフルネスアプリ ポイ」
代表者:佐賀大学 経済学部 経営学科 岡澤隆佑さん
優秀賞:
事業名「⼩学⽣向け ボードゲーム教室」
代表者: 佐賀⼤学 経済学部 経営学科 ⼸場 圭悟さん
事業名「サイクルサイクリング」
代表者:佐賀大学理工学部電気電子工学科 上田 晃太さん
事業名「走る広告~小さなお店にもスポットを~佐賀の人と人との架け橋に」
代表者:佐賀大学 農学部 応用生物科学科 三浦祐輝さん
事業名「人のドラマからなる コミュニティづくりを!~地域の人やコミュニティの支援や協力を円滑に循環させるエコシステム~」
代表者:佐賀大学 芸術地域デザイン学部 芸術地域デザイン学科 相崎美優さん
最後に共催団体を代表して、(株)佐賀銀行営業支援部長の高祖浩様から審査を振り返った評論を頂き、佐賀大学寺本理事からは全体講評がなされ、閉会しました。
皆様のご協力いただき、コンテストを無事に終了することができました。
誠にありがとうございました。